地崎道路 株式会社|油汚染浄化技術 Chizaki Road Co. Ltd. Oil pollution purification technology

地崎道路の油汚染浄化技術ラインナップ

バイオレメディエーションとは

生物(微生物等)がもっている化学物質を分解する能力を利用し、汚染物質を分解することにより土壌・地下水の環境汚染修復をはかる技術をいいます。(Bio:生物 + Remediation:修復)
高い吸着・非再浸出性能を有し天然バクテリアを含有する生分解性油吸着剤「オイルスポンジ」と、炭化水素系分解微生物を主成分とする「バクリンHC」、及び「油とりクリーナー」を用い 水分・栄養素・エアーを注入・攪拌することにより、土壌に染みこんだ油分を水と二酸化炭素に分解する自然循環型の油汚染土壌浄化工法です。

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▨ バイオファーミング工法
 バイオレメディエーションとして最も一般的な工法で、汚染土壌を掘削し、専用の浄化施設(同一敷地内に仮設する方法、または産業廃棄物中間処理施設へ排出)を利用して、バクテリア(バイオ)の働きによって汚染を浄化します。浄化工法として信頼性が高く通常2~3ヶ月で清浄な土壌に浄化し、その土壌は再利用または元の採掘した場所に埋戻すことができます。

1) 排出された油含有土壌の除礫を行う。
2) 油含有土壌は油洗浄剤(油とりクリーナー)で洗浄する。
3) 油吸着材(オイルスポンジ)を添加し、洗浄で剥離した油を吸着する。
4) 微生物を活性化する栄養塩を添加後、微生物製剤(バクリンHC)を添加する。
5) 油臭・油膜が無くなるまで、上記2)~4) [フローチャート上太線枠①]を繰り返す。
6) 適宜油臭・油膜検査を実施し、検査合格後TPH試験により500㎎/㎏未満であることを確認し中間処理を終了する。
7) 油汚染土の浄化は、気温による微生物の活性化が重要なため、日中の外気温度が15℃以上の時期の作業となり、2~3ヶ月程度の作業期間を要する。
8) 上記7)の理由により、汚染浄化作業に要する期間は、汚染土の受け入れた時期(浄化能力の劣る冬期間等)により、作業完了予定日が変動する。

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▨ バイオパイル工法(汚染土現位置浄化工法)
 土壌を処理するための浄化場所が確保できない場合、現位置で必要な製剤と土壌を十分攪拌(かくはん)し、バイオファーミング工法と同様の効果を達成する工法です。
比較的汚染の深さが浅い場合に適しています。

▨ バイオ インジェクト工法
 土地の使用状況や汚染部位の深度が大きい等、容易に掘削ができない場合に地表からパイプを打ち込み、そのパイプを通して微生物製剤・栄養剤・酸素などを送り込むことにより地下汚染を取り除く工法で、稼動中の工場やガソリンスタンドの浄化に効果的です。

1) 井戸(注入・回収用)を設置する。
2) 回収井戸に油層が確認される時には、油層及び油臭が無くなるまで回収する。
3) 油とりクリーナーを希釈した溶液を、注入管より注入する。(希釈率はその都度計画)
4) 各井戸が、油臭・油膜がなくなり次第、経過観測を行う。(経過観測期間は、担当行政に確認)
5) 経過観測で問題がなければ、浄化完了とする。

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油汚染土浄化費用

産業廃棄物等受け入れ単価の設定方法

1)    単位を ほぐし土量の1m3とし、浄化施設での受け取り単価とする。
2)    鉱物油の引火点及び油分濃度別に単価設定を行う。
3)    油汚染土砂の排出にあたっては、事前受け入れ申込みが必要です。

産業廃棄物等中間処理施設への受け入れ単価 (苫小牧市美沢:油汚染浄化センター)

引火点 油分含有量
(mg/kg)
1回の
受け入れ土量
受け入れ単価
(1m3/円・税別)
摘要
70℃未満
(特別管理
産業廃棄物)
0以上
20,000以下
5m3未満 60,000~80,000 単価の決定は、測定した油分含有量により按分し、100円未満を切り捨てる。

特別管理産業廃棄物の油種は、揮発油類(ガソリン・灯油)及び軽油等。
産業廃棄物の油種は、廃油・A重油・オイル等

岩塊・玉石が混入は、別途費用が掛かります。
0以上
20,000以下
5m3以上
100m3未満
50,000~70,000
0以上
20,000以下
100m3以上 40,000~60,000
70℃以上
(産業廃棄物)
0以上
20,000以下
5m3未満 65,000~85,000
0以上
20,000以下
5m3以上
100m3未満
55,000~75,000
0以上
20,000以下
100m3以上 45,000~65,000

※1 1回の受け入れ土量について、数日間において連続して搬出する場合は合計土量を1回と見なします。
※2 浄化作業の開始(一部汚染土の受入)は、現金または振り込みご入金確認後行います。 
※3 受け入れ単価は、ほぐした土量の検収数量となります。
※4 油含有量が20,000mg/kgより多い場合は、別途見積といたします。

その他の単価

浄化工事及び試験等 単位 数量 金額
(円・税別)
適用
油汚染発生地における
バイオファーミング
1 別途見積 調査・計画業務を含まない
バイオインジェクト 1 別途見積
バイオパイル 1 別途見積
汚染範囲特定調査・計画業務 1 別途見積 現地調査・ボーリング試験等
除礫作業 1 m3 1,000 岩塊・玉石
簡易TPH油分濃度測定試験 1 5,000 中間処理施設に汚染土持ち込み時は無料
引火点測定試験 1 3,000

環境省の油汚染対策ガイドラインについて

 平成18年5月、環境省より『鉱油類を含む土壌に起因する油臭・油膜問題への土地所有者等による対応の考え方』(油汚染対策ガイドライン)が公表されました。その要旨は『油臭と油膜』など人が感覚として把握できる生活環境への影響を取り除くための対策を主眼としています。
 ガイドラインでは石油系など鉱油起因の『油臭・油膜』を対象としているため、その確認のために特定の分析・対策が必要となります。

ガイドラインに対応する土壌浄化技術=バイオレメディエーション

 バイオレメディエーションは油分を2~3ヵ月で、しかも環境に悪影響を及ぼすことなく分解除去する極めて有効な技術です。現位置での油汚染土壌の浄化も含めて操業中の工場敷地、建物下の油汚染土壌浄化対策になど種々の対応が可能です。
ガイドラインでは、バイオレメディエーションによる土壌浄化方式の代表的な浄化対策の一つとして位置づけられています。
「油臭が強く速やかに除去したい」「敷地に余裕が無く仮設ヤードを設置できない」場合などは、CHIZAKIの産業廃棄物中間処理施設「油汚染浄化センター」へ速やかに排出処理することが出来ます。

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